三頭身の幼児の裸姿をテーマにしたものが多く、丸みを帯びた体型と白くつややかな肌が特徴の胡粉彫塑製人形です。製作は江戸時代に始まり、京人形の代表的なものとして「お土産人形」、御所から賜るので「拝領人形」「大内人形」、その外観から「白肉(しらじし)」「頭大(ずだい)」などの多くの呼び名がありましが、大正時代以降、現在の名称に統一されたようです。木彫りの母型に胡粉を何度も塗り重ね仕上げますが、その工程にかける手間は一年にも及ぶため、製作個数は極めて少なく、芸術的価値も高い人形です。
御所人形
御所人形